アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群とは「自閉症」のひとつに分類される障害で「人間関係」「コミュニケーション」「想像力や創造性」の3つの障害を持つ発達障害のことを言います。
言葉や知的な遅れはないが「その場の空気を読むこと」や「社会的ルール」を理解することが難しく、悪気なく自分ばかり話をしたり、人の傷つく事を平気で伝えたりします。
アスペルガー症候群の人は約100人に1人(約1%)の割合いるとされています。性別では男性が女性の約4倍多いとされています。
原因については現在まだ特定されていが生まれつきの脳の機能障害であると考えられている。
ただ、何故その原因を引き起こすのかについては特定されていない。
遺伝的要素も関与しており体内環境や周産期に何らかのトラブルがあった場合に起こる可能性もあります。先天的なものなので育て方やしつけが悪いからといった事は関係ありません。
言葉や知的な遅れはないので障害に気付けず周囲から、わがままと受け取られることも少なくなく、本人も環境になじめず対人関係でも上手くいかないことが多い。
知的な遅れはないため、学校生活のように手順が決められているようなことは問題なくこなせます。
そのような事から大人になって障害に気づく場合もあります。
アスペルガー症候群のカウンセリング技法
アスペルガー症候群のカウンセリングには認知行動療法を用います。
自分自身の行動や思考の癖を理解し、対人関係や社会性を身につけていきます。
行動の特徴として、何か出来事があると、その出来事に対しての考えやイメージが浮かびます。その考えやイメージは自動思考と呼ばれますが、認知行動療法では「自動思考」に気付かせることが重要です。自分自身の考えやイメージが浮かび行動を起こす際に一度立ち止まり、その時にイメージした自動思考を現実的なものに変えていきます。
そうすることにより生きづらさが解消されストレスを軽減することにつながります。
カウンセリングで問題とするものは、アスペルガー症候群で治療を受けている人ではなく、考えやイメージです。
アスペルガー症候群の方は、社会のなかで生活していくことにおいて問題が発生していることが多くあり、カウンセリング(認知行動療法)を受けることにより、社会的な振る舞いが身につけられるよう導いていきます。
悩んでいないで是非一度カウンセラーに悩みを打ち明けてみては如何でしょうか?