燃え尽き症候群のメンタルケア
先日、リオデジャネイロオリンピックが閉幕しましたが、そのリオ五輪の選考に漏れた北島康介選手が今年、引退しましたが、その引退時のインタビューで「水泳が全てだったので目標が無くなってしまうのでそれが残念ですねぇ…」と言ってました。
北島選手のような金メダリストの場合、頂点を極めた訳ですからそれ以上の上は無いわけです。引退したらコーチ等の指導者になって後進の指導や育成をするのでしょうが、もし指導者にならなかったら何をするのでしょうか?
幼少の頃から恐らく水泳一筋に打ち込んできたでしょうから新たに何かを始めようと思っても一からのスタートになるのでそれは並大抵の事ではないと思います。
まして北島選手の場合はまだ年齢が若いので、例え今までしっかり稼いだとしても今後、何もしなくて老人の老後のように余生を送るというにはいささか早すぎるような気がします。
何れにしても今後も何かで活躍されるでしょうが引退時のインタビューの発言を聞いた感想としては燃え尽き症候群になってモチベーションが無くなり道を踏み外したりしない事を祈ります。
燃え尽き症候群になって道を踏み外した例としては今年に入って覚醒剤の所持および使用で逮捕された元プロ野球選手の清原和博氏が挙げられると思います。
彼の場合も幼少の頃から野球一筋で打ち込んできて高校野球のPL学園時に甲子園で大活躍してプロ野球入りしプロ野球でも球史に残るような成績を残した名選手でしたが、逮捕時のコメントは「野球を引退して目標が無くなり何をしても野球をして味わうような達成感が無かった。やがて離婚して家族も失い孤独や淋しさを紛らす為に覚醒剤に手を出してしまった。」と供述しています。
真意は定かで無いにしろ清原氏の例もやはり燃え尽き症候群が引き起こした典型的な例だと思います。
上記2つの例は有名スポーツ選手の例ですが一般の方の場合は一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が期待した成果が得られなかった場合に感じる欲求不満等でなる場合が多く、例えば学生の場合、部活動(体育会系、文科系関係なく)で最終学年の最後の大会等の終了後、達成感はあったもののその後、
目標を失なってしまって何を目標にして良いかわからず虚無感がある場合とか、また社会人の場合でも、例えば会社で大きなプロジェクトを任されてそれに打ち込んでいたが、そのプロジェクトが成功して達成感はあったものの、その後、通常の業務に戻ると味気なくつまらないものに思えてモチベーションが上がらない場合や新規事業の立ち上げや新店舗のオープンに携わった場合は立ち上げまでが仕事の場合、立ち上がったりオープンしてしまったら自分の任務は終了なのでそれで達成感を味わって元の業務に戻ったら虚無感がありやる気が起こらないと言うような場合も燃え尽き症候群に該当すると思われます。
あと、7月〜8月にかけて学生の子供のいる家庭では子供が夏休みの為、40日程度の期間は子供と接する機会が多く旅行や祭り、
イベントや催し等で外出する事が多いと思いますが9月に入って子供の夏休みが終わって学校に行き始めると夏休み中にした事についての
思い出や充実感や達成感の後にくる虚無感や夏バテの疲労から、
「朝起きられない」
「会社や職場、学校に行きたくない」
「アルコールの量が増える」
「イライラが募る」
等の症状が起こる事があります。
このような場合も燃え尽き症候群である可能性があります
。
当サロンでは燃え尽き症候群のメンタルケアについて認知行動療法をお勧めしております。
9月に入って何だかやる気が起きない、何かおかしいと感じる方は是非一度カウンセリングを受けられてはいかがですか?